日本人で唯一8年連続W杯に出場した元プロウインドサーファーの飯島夏樹さんが、家族とともに療養生活を送っていた米ハワイ州ホノルルで2月28日深夜(現地時間)、亡くなった。38歳だった。飯島さんは、02年に肝細胞がんと告知された後、自分ががんで闘病中であることを公表し、末期のがん患者を題材にした小説「天国で君に逢えたら」(新潮社)を昨年7月に発表した。ウインドサーフィンのW杯を転戦するかたわら、グアムでマリンスポーツセンターを経営するなど活躍。テレビのドキュメンタリー番組でも紹介され反響を呼んだ。新潮社によると、「天国で君に逢えたら」は13万部を超えるベストセラーとなった。飯島さんは東京都生まれで、世界的プロウインドサーファー。年間約20戦に出場し、世界戦でも数々の入賞経験を持つ。国内大会での優勝も多数。(2005年3月2日)日刊スポーツ
死者に鞭打つつもりも冒涜するつもりもありませんのであしからず・・・
プロウィンドサーファーとしての「功績」、家族への「愛」は素晴らしい。しかし、メディアでの放送や彼の小説である天国で君に逢えたらを見て読んでしっくりこないのは小生が汚れているからだろうか?「今日も生かされてます」という彼の言葉を読み取ることができなかったのは小生に読解力がないからだろうか?文章中に奢りばかりが読み取れたのは、なぜだろう?彼の努力があったからこそ、功績に結びつき、メディアにも取り上げられ、さらに書籍化までされたわけであるが、同じような病気で苦しんでいる人達(癌なんて珍しくも何ともない病気です)、さらにそれ以上の病気で苦しんでいる人達や彼以上に生きる努力をしている人達も無数にいらっしゃる中、彼のように出演料や印税を得ることができないために十分な治療がでずにこの世を去っていった人が大勢いる。そんな中、彼は恵まれていた。思ってもいなかったであろう収入を手に入れ、さらに家族にも多少なりとも財産を残せたはずだ。無念の末無くなって行った人達が大勢いる中で・・・とかく日本人はお涙頂戴に弱い。メディアを通じて知り得た情報だけでその人を知った気になり、同じ境遇に置かれている方々のことも考えず、彼の訃報を聞き涙を流す・・・偽善ではないのか?話は横道にそれるが・・・スポーツ選手の活躍を見て一生懸命応援する行為は、自分が真剣に生きていないために、たゆまない努力で活躍している人物を自分に投影して応援しているのではないかと常々小生は思っている。話を元に戻すが、彼のドキュメントではなく、ホスピスを1年間追ってドキュメントにした方が素晴らしい作品ができたのではないだろうか?家族にとって彼の死は早すぎた・・・ただ、それだけで良いのではないだろうか?
★関連サイト★
今日も生かされてます:http://www.shinchosha.co.jp/…
飯島夏樹公認ブログ:http://natsuki.air-nifty.com/
(株)サニーサイドアップ:http://www.ssu.co.jp/