少し残酷な事を書きますと・・・
(過去にも書いた内容と少し重複)
介護業界が儲かると思って施設を開設する方が多いですが、
ほとんどが赤字垂れ流し、そして潰れます。
理由は至って簡単。介護保険料と言う天井の決まった収入が主となるから。
介護施設は客が欲しいから、誰でも受け入れてくれるし、
少々の我が儘は聞いてくれる。
受け入れないなんて、おかしい!
と思っている人が多いですが、公共施設ではございませんので、
モンスターご家族や、大変な利用者さんは、お断りしますし、
契約の更新は致しません。
と言う、現実があります。
優良施設はいつも満員満床で、順番待ちです。
断っても次にお待ちの方が居ますので、特に問題がございません。
語弊はありますけれど。
先に書いておきますが・・・
脳系はどうも「遺伝要素」が強い気がします。
科学的根拠はありませんが、どうもそんな気がしています。
神経内科で「脳」を調べる事で、認知症リスク等を知る事ができますので、
そこそこの年齢になった時に自発的に調べる事は重要かなと思っています。
また認知症の進行は「社会性」と密接に結びついていたりしますので、
「引き籠もり」は危険です。
さて、認知症にはいろいろなタイプがありますが、
今回は家族にとってもとても残酷な「ピック病」について、お伝えしたいと思います。
ピック病とは
若年性認知症のひとつで、前頭側頭葉変性症(前頭葉と側頭葉が特異的に委縮)の中核的な病気で、
神経細胞内に病変である「ピック球」が現れるものをピック病と言います。
私もたくさんではないですが「ピック病」の方のお世話をしていますし、しました。
なかなか大変な認知症で、スイッチが入ると手がつけられなくなります。
暴力を振るわれます。
殴りかかられた事もあります(まぁ私にはなかなか当たりません)。
殴ってきたゲンコを掴んで押さえたいのですが、強く握ってしまうと青アザになりますし、
青アザになってしまうと「虐待」となってしまいます。
理不尽でしょう・・・殴られるから自己防衛をするのに虐待となってしまう難しさ。
オシッコの垂れ流しはもちろんの事、全身便まみれになったりもします。
全身便まみれのまま、徘徊されたりもします。
ピックの方のお世話はかなり大変です。
自分の思うようにならないとすぐにスイッチが入ってしまいます。
例)オシッコしたくなる→どうして良いかわからない→その場でしようと思う。
→トイレに誘導する→機嫌が良ければトイレでしてもらえる。
→機嫌が悪ければ怒鳴り暴れ出す。
みたいな事が起きます。
年齢的に若い方が多いので、力も強く女性だと大怪我につながる事も。
このピック病、40代から発症する事もあります。
痴漢や万引をして逮捕されて、よくよく調べてみるとピック病だったりと。
しかし不思議な事に男性の場合は「本能」なのでしょうか、
力関係を見ているんですね。
ピック病がかなり進んでいても、これがあるんですね、不思議な事象です。
モラルが崩壊し、反社会的となつなど、性格が180度変わってしまう病気なので、
ご家族も辛いと思います。
私もいろいろな認知症の方を介護させて頂いておりますが、
一番苦手なのが「ピック症」の利用者さんです。
「脳」検査、皆さんも受けてみませんか?
認知症の多くが、進行をゆっくりにすることができます。
早期発見は重要です。