カンボジアからラオスにかけてのメコン川に生息する淡水イルカ、
カワゴンドウ(イラワジイルカ)の個体数が減り(推定64~76頭)、
絶滅の危機が高まっているとの調査報告書を、
世界自然保護基金(WWF)が18日、発表しました。
地球からどんどん種が絶滅していきます・・・
二桁なんて絶滅種ですよ。
ほんま核実験なんてやめて欲しい。
在日韓国人の差別と日本の対応 – 北村隆司
最近の韓国メデイアは、「日本では、『在日同胞を差別する手段』と考えられている『外国人登録証制度』を廃止するに当たって、『その代わり、特別在留資格者(殆どが在日韓国人、台湾人)に特別永住者証明書を発給し、常時携行を義務つける』という方向で、これまで話が進んでいた。しかし、この度、 自民党、民主党、公明党の三党は、『常時携行義務を撤回する』方向で暫定合意した」というニュースを、一斉に伝えています。
一方、日本の新聞や雑誌を読んでいると、民主党や公明党には、「在日韓国人に参政権も与えろ」と言う論議もあるようです。私には、「在留証明書の常時携行は差別だ」とか、「参政権を在日韓国人に与えなければ差別解消が出来ない」と言う理屈が全く理解出来ません。在日韓国人社会や韓国政府は、これまで長い間、「在日同胞を、権利と義務の両面で、日本人と対等に待遇せよ」と主張し続けてきました。しかし、この論議は、在日韓国人の帰化を制限していた時代ならともかく、帰化が自由になった今日では通じない論議だと思います。「自由意志で、『日本人』ではなく『在日』の身分を選択しながら、日本人と対等の待遇を要求するのは身勝手過ぎる」と思うのは行き過ぎでしょうか?
所謂「在日」に属する人は、その歴史的経緯から、「特別永住者」として、日本国の治安・利益にかかわる重大な事件を起こさない限り、居住権が保障されています。しかも、強制退去の対象となる7年以上の懲役又は禁固刑に処せられても、法務大臣が強制退去の対象として認定した例は皆無だとの事で、,退去を定めた法律が死文化だと言う批判がある位です。これでは、「在日」と呼ばれる人々は、差別されているどころか、特権階級であるとさえ思えますが、如何でしょうか?移民先進国のアメリカでも、永住証明(俗称グリーン・カード)の常時携行を義務つけ、犯罪を犯すと強制退去させられますが、永住韓国人や韓国政府が差別だと抗議した話は聞いた事がありません。韓国民が米国では甘受しながら、日本では差別だと主張する根拠を知りたいところです。
米国の永い移民史は、差別の歴史でもあり、黒人奴隷は言うに及ばず、日系人も酷い差別の対象にされました。真珠湾事件勃発と共に、日系アメリカ人を敵性国民と断じた米国政府は、西海岸に住む日系人の財産を没収し、強制収容所に送り込んだ史実は、米国史に大きな汚点を残しました。(一方、日本が犯した韓国人への数々の蛮行は、日本の歴史の汚点であり恥部だと私は思っていますが…。)
日頃従順な日系人の中で,強制収容に敢然と抵抗を続けたフレッド・コレマツ氏(日本名:是松豊三郎)の存在は、米国の人権関係者で知らない人はおりません。彼は、闘争の場として、感情に流され易い「政治」の舞台ではなく、正論の通り易い「法廷」を選びました。 半世紀近く続いたコレマツ氏の闘争を支援したのは、日本国民や日本政府ではなく、ユダヤ人や黒人などの人権団体と一般米国人でした。(在日韓国人を強力に支援している韓国政府や、ユダヤ系米国人の権利保護に躍起となるイスラエル政府とは対照的な「日本政府の日和見」は、私にとっては苦々しいものでした。)
1944年に米国最高裁で6:3の多数決で却下された後も、コレマツ氏は闘争を諦めず、米国連邦地裁のパテル判事が遂に逆転判決を言い渡したのは、闘争を始めてから実に40年以上も経った1984年の事でした。(この判決を聞いたコレマツ氏は、「この事件で、誰かを許さなければならないとすれば、私が米国政府の不当行為を許したい」と述べ、全米を感動させたという後日談があります。)
差別問題を語る時には、「差別した者と差別された者では、記憶に大きな差がある」という事を忘れてはなりません。私自身には、60年代にニューヨークの飛行場で、70年代初めにスウエーデンのヨッテボーリ市の街角で、あからさまな差別を受けた経験がありますが、これは、差別された経験のある者にしか理解出来ない衝撃で、一生忘れる事は出来ません。ところが、どこかで犯したに違いない私自身の差別的言動は、全く記憶に残っていません。私も「在日」と呼ばれる人々に一時期強い偏見を持っていた恥ずかしい過去がありますから、そのような言動がなかったとは言い切れないのに、今それを反省してみようと思っても、何も思い出せないのです。
「大蔵省入省間もなく赴任した会津の税務署長時代、自分が長州藩出身だと知った途端、協力的だった町民に冷たくされたショックは忘れられない」と語った現萩市長の野村氏の経験談も、差別者と被差別者の記憶の差を物語っています。維新当時の会津人を除いては、深刻な被差別経験を持つことが少なかった日本人が、心すべきエピソードだと思います。日韓の関係は、或る意味で長州藩と会津藩の関係に似ていると言えましょうから、日本の指導者が靖国参拝などを決める時には,是非ともこの話を想い起こして欲しいものです。
日韓関係の論議でいつも気になるのが、「感情論の根の深さ」です。そんな時、朝日新聞で読んだ権五埼氏(韓国一流のジャーナリストで、元東亜日報社長、元副首相)の発言を思い出しました。
「東アジアの歴史では、アメリカと中国の存在が大きい。そこに日本の成功と失敗が絡むという構図だ。日韓や日中関係を一方の当事者の目から「対(つい)」で見るよりも、第三者の目で並べて見れば、お互いがもっとよく分かる。韓国から日本を見れば悪魔に見え、日本から韓国を見れば、遅れて野蛮に見えるかもしれない。だが、それでは、まともな説明にならない。一国史を超え、歴史を並べる観点で見よう。そして隣人への配慮も必要だ。日本の勇ましい歴史を語るとき、勇ましさの犠牲になったのは何かを考えて欲しい。」
“ Nation’s culture resides in the hearts and in the soul of its people.” これはインド建国の父、マハトマ・ガンジーの言葉です。
半世紀に亘る法廷闘争の後「米国政府の蛮行を許したい」と言う勝利の一声を発したコレマツ氏と、戦後60年たった今でも、相手を糾弾し続ける韓国の対応を比べると、「国の文化は、国民の心と精神に宿す」と言うガンジーの言葉の意味の深さを感じます。
「恨みを永遠に忘れない」韓国民の感情は理解出来るにしても、日韓両国の将来を考える時「このような感情論を卒業し、過去を乗り越える時期に来た」と考えるのは安直に過ぎるでしょうか?
斉藤健氏が自著で引用した「重要な問題を論ずる時には、何が物事の本質かを議論し、突き詰める事が大切だ」と説いた野中郁次郎教授の教訓を思い起こすにつけても、「在日韓国人の差別」という重要な問題が、「本質的論議」を棚上げして、「政党間の取引」で決定されている現状は、悲しい限りです。又、「日本人と同じ権利、義務を与え、在住証明の携行を廃止しない限り」差別の廃止は実現しないといったような、「偏見の裏返し」としか思えない「卑下した論議」もいただけません。
先に、「私自身にも、在日韓国人に対する偏見を抱いた時期があった」と告白しましたが、このような私自身の偏見は、米国に住むようになってから、跡形もなく消えてしまいました。偏見がなくなると、遠慮なく批判出来るのが収穫です。従って、今回の投稿では、何の遠慮もなく、私自身が「おかしい」と思うことを、そのまま「おかしい」と書いているのです。しかし、これを読まれた方の中には、「お前はこういう点を勘違いしている」「お前はこういう点を見落としている」と考える人もいるでしょう。
アゴラを読んでいると、考えの違う人達が、真っ向から議論を闘わせているケースが時々あり、私にはそれがとても魅力的です。従って、今回の投稿に対しても、異論・反論が色々出てくることを期待しています。その中から、「根の深い感情論」を克服出来るような、「本質的で建設的な解決策」が出てくれば、更に嬉しいことです。勿論、私の考えに誤りがあれば、いつでも訂正することは吝かではありません。
ニューヨークにて 北村隆司
(2009年6月19日)アゴラ
ん?と思うところもありますが、正論です。
外国籍でありながら祖国では日本人とは違う好待遇。
日本では他の外国籍と違い、日本人以上の権利を要求。
さらに、通名と本名を使い分け既得権の恩恵にあずかる。
当然、通帳も使い分け、税金の払い戻しも受ける。
帰化しないでねw
何故帰化しないか?とっても得だからw
ちなみに・・・
北から南に籍を移す人も多いですけどねw
日本って、世界で一番平和な国だと思いますよ。
世界中でこんな屁理屈がまかり通る国なんて、日本だけですからね。
ちなみに、
データベース『世界と日本』
日本政治・国際関係データベース
東京大学東洋文化研究所 田中明彦研究室
[文書名] 日韓条約批准書交換に関する朴正煕韓国大統領談話[年月日] 1965年12月18日
[出典] 日本外交主要文書・年表(2),629-630頁.「大韓民国外交年表 附主要文献」,1965年,298-300頁.
[備考] 翻訳 玄大松
[全文]
大統領談話文{前6文字下線}
(韓日協定批准書交換に際して)親愛なる国民の皆さん!
今日ソウルでは,韓日両国の全権代表の間で韓日協定批准書が正式に交換されました。
14年という長い歳月にわたり、その処理過程において,相当の陣痛を経ねばならなかったこの問題がとうとう解決され,ここに両国間に批准書が交換されることに至ったことで,私はいくつかの所信を明らかにし,国民の皆さんの協調を得ようと思います。
国家と国家との間の関係も,個人と個人との間の関係と全く同じく,利害関係によって互いに離合集散するのが歴史における一つの鉄則だともいえます。
時代の大勢と国際情勢の変動は,当事国の望むと望まないとに拘わらず,国家と国家との間に驚くべき変化をもたらしているのであります。
昨日の友邦が今日の敵国になるかと思えば,昨日の敵国が今日の盟邦になったりします。
もっとも最近の例をとりましても,鉄の団結を誇っていたソ連と中共は互いに憎悪し,舌戦を戦わす対立国家になりつつあるし,長い間仇敵関係にあったフランスと西独は切っても切れない友邦へと結ばれており,相互の利益のためにお互いに協調していっております。
かつて36年間のわが国と日本との関係についていうならば,それは明らかに仇敵関係だったといえます。
しかしそれは,あくまでも過去であります。それはわれわれの現在でもなければ,また未来がそうでないであろうことはあらためていう必要さえないことであります。
今日,国際的連関を離れたわれわれだけの独存とか繁栄はあり得ないことであります。
とくに好戦的な中共の使嗾を受けて,いつ再侵してくるかも知れない北傀と対峙しているわれわれの場合,一国でもより多くを友邦とし,相互協力関係を結んで,そうした国際協力の基調の上から祖国の近代化と自立経済建設に拍車を加えて,われわれの力で国土を統一することができる自主的力量を育てねばならないことは,一つの歴史的当為だといっても過言ではありません。
親愛なる自由世界の市民,とくに日本市民の皆さん!
今日韓日協定の批准書が交換されたことに際して,韓国民は自由世界の大義とアジア反共態勢の整備のために,万難を排してこれを受け入れることを私は闡明にしようと思います。
しかし,韓国のこうした決断が真に自由世界のためのものであり,極東反共態勢の強化のためになるためには,今やその鍵は日本国政府と国民の友好に満ちた善隣意識に立脚した韓日両国相互協力体制と反共態勢の強化にあるといわざるを得ません。
私は,日本国政府と国民のこうした国際的信義を信じるとともに,また自由世界の友情にあふれる協調が継続されることを確信しないわけにはいきません。
親愛なる自由世界市民の皆さん,
韓国と日本は今や新しいアジアの歴史を創造する一歩を歩み出しました。侵略ではなく協力が,また一方的なもので相互利益が,そして結局は一つになろうとしている世界の中で,まずわれわれだけでも互いに信じ,助け合いながら純粋な友邦として新しいアジアの歴史を創造しようとするものです。
私は韓日両国のこうした新しい出発に,自由世界の緊密な協調のあることを期待してやみません。
次に私は,在日僑胞に対して,一言お願いをしようかと思います。
親愛なる在日僑胞の皆さん!
現在60万人以上と推算されている在日同胞のこれまでの苦労がどれくらいつらかったことかを,私は誰よりもよく知っています。
在日僑胞のその苦労の原因をたどってみると,ひとえにそれは本国政府の責任となる他ありません。
したがって,これまでに在日僑胞の一部が共産主義者の使嗾に駆り立てられその系列に加担するようになったのも,実は大部分本国政府が在日同胞をより暖く,より徹底して保護できなかった責任であるといえます。
これより本国政府は皆さまの安全と自由について,より積極的に努力して可能な最大限に皆様の生活を保護するつもりであります。
これとあわせて私は,一時的な過誤で朝鮮総連系に加担した同胞たちの一切の前過を不問に付して,本国政府の保護下に立ち戻ることを希望します。
政府は最大限に彼らを暖く迎え,一つの血筋を引いた同胞として,韓国民として保護するでありましょう。
そうして私は,日本の空の下で韓国同胞たちが再び分裂して相剋することなく,暖い同胞愛の紐帯の中で互いに和睦して親近となり,また幸福な生活を営なむことを希望してやみません。
これとともに私は,これまで分別なく故国をすてて日本に密入国しようとして抑留され,祖国のあるべき国民になれなかった同胞に対しても,この機会に新しい韓国民として前非を問わないことをあわせて明らかにしておこうと思います。
再びこうした分別のない同胞がいなくなることを希望しながら,今日からわれわれは新しい気持と新しい心構えで,栄えあるわが祖国を建設する働き手とならんことを,訴えてやみません。
親愛なる国民の皆さん!
われわれは今,新しい民族史の門出に立っています。この新しい民族史は外には互恵平等の位置から胸襟をひらいて世界の舞台に進出し,民族の栄光を占め,内にはわれわれの至上課題である祖国の近代化作業を一日も早く成就することにより,自立と繁栄に浴することができる統一された福祉国家を建設するものでなければなりません。
国民の皆さん!
われわれは発展する民族としての矜持と自信と勇気をもって,明日の栄光のために一致団結して前進しましょう。
1965年12月18日
大統領 朴 正 煕
東京大学 東洋文化研究所
わかりますか?
小生はいつも書いていますが、お互いがわかり合うためには歩み寄るしかありません。