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介 夏の夜話

平成28年版高齢社会白書によると、
65歳以上の高齢者の認知症患者数と有病率の将来推計が出ており、
平成24(2012)年は認知症患者数が462万人と、
65歳以上の高齢者の7人に1人(有病率15.0%)であったが、
37(2025)年には約700万人、5人に1人になると見込まれています。

利用者のAさんは、緑内障なのか、何かの原因で全盲です。
認知症もあります。

夜勤をしていると、

Aさん:ヘルパーさーん!!、ヘルパーさん!!

私:どうしました?Aさん

Aさん:お兄さんと、お姉(義姉?)さんがお迎えに来てるから、
行かないと行けないの。

私:どこにいらっしゃるんですか?
いらっしゃらないですよ?
(嫌な予感が・・・)

Aさん:(指で指しながら)そこにいるじゃないっ!
そこまで連れて行ってちょうだいっ!!

私:(心の中で、全力で「南無大師遍照金剛」や知っている「般若心経」のフレーズ、「オン アビラウンケン ソワカ」等々聞き覚えのあるお経やら、真言を唱えまくり!)

Aさん:帰っちゃうじゃない、早く連れて行って!!

私:わかりました。
お兄さんと、お姉(義姉?)さんを追いかけてくるので、Aさん待っててくださいね!
お姉(義姉?)さんがそこで待っててくださいって、仰っていますよ。
待っときましょうよ。

Aさん:お姉(義姉?)さんが言ってるの?

私:はい、仰ってました!!
(ずっとお経やら真言を唱えまくり)

Aさん:(指さしながら)Bの叔父さんも帰っていくわ!
待って、Bの叔父さん、待ってよ!

私:お姉さんが待っててって仰ってたんですから、待っていましょうよ。
僕がお姉さんに怒られちゃいますよ。

Aさん:そうねぇ

私:そうですよ!
ここで休んで、お姉さん待ちましょうよ。

Aさん:そうねえ

私:はい。

暫くして・・・

Aさん:ヘルパーさ〜ん!ヘルパーさん!

私:はい、Aさんどうしましたか?

Aさん:お姉さん来ないじゃない!

私:えーーー!
待っててって仰っていたんですから、待ちましょうよ。

Aさん:そうねぇ。

と・・・
私、親戚のお坊さんのお寺で、非公開の行がありまして、
30人程のお坊さんがお祈りする時に「塩」をお願いしておりまして。
因みに塩は私だけw

夜勤の時はいつもその塩を、ポチ袋に入れて持っておりまして、
帰宅する前に、体と車に振りかけて家に入りましたw

お盆少し前の出来事です・・・

※この記事はフィクションを雑えています。
 悪しからず。

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