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独 書評

書評らしき書評などできませんが^^;

ただいま読書月間でして、二日で一冊と言ったペースで読んでおります。
そこで、
北方 謙三の「楊家将」・「血涙」

浅田 次郎の「壬生義士伝」

二冊について書こうと思います。


まずは・・・

これを聞きながら^^;

北方 謙三の「楊家将」・「血涙」

率直に言って・・・
句点が多く読みづらい・・・
物語を読み進めていくうちに気にはならなくなってくるのですが、最初のとっかかりとしては「読みズラッ!」て感じでしょうか^^;

内容としましては、
中国の宋と遼との争いの中で、稀代の名将である楊業とその子供達、楊一族に焦点を当てて描かれ、テンポ良く物語はすすんでいきます。中心的な登場人物それぞれの役割もしっかりしており、男とは、武士(もののふ)とは、と描きたい事も良くわかります。
が、読み終えて・・・物足りない・・・な、なんなの?ってのが正直な感想です。
彼の生き様ですから、ハードボイルドってのもわからなくはないのですが、「薄い」と言わざるを得ないでしょう。

やはり中国の歴史小説と言えば「宮城谷 昌光」の作品だなぁと思い出させてしまう内容でした。

まぁ・・・いまいちですな・・・

次に 浅田 次郎の「壬生義士伝」ですが

こちらは先の小生とは打って変わって「読むべき」と小生は言いたい。
「泣ける」
いい大人が、鼻水垂らしながら泣ける本です。

読み終えて、素直に「良かった」と思える本です。

内容としましては
新撰組の中でも、人きり貫一郎と畏れられた北辰一刀流免許皆伝を持ち、さらに藩校の師範を勤めるほどの学を持つ、元会津藩士、吉村貫一郎の生き様について書かれています。武士(もののふ)、いや「父」とは何か、友とは、人を突き動かすものはやはり・・・

秀逸としか言いようのない出来です!!

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