サイトアイコン もとみちの戯れ言

介 遺書

Nursing

「介護職」って未来に展望が持てない。
と、本気で思っている もとみち です。

理由は簡単、対価に見合わない。
私の実例で申し上げますと、とある月の休みは8日ありました。
残り23日のうち、日勤2日、残りは夜勤です。
手取りは15万切ります。

どうです?
40代で15万切る・・・
語弊はありますが、生活保護貰った方が良くないですか?

「介護2025年問題」と言うのがございまして、
100万人以上介護職を増やさないと、いけないと言われています。

たたでさえ、エントリーシートを出せば全員受かるような業界で、
厚労省は失業者を対象とした「重点分野雇用創造事業」と銘打ち、
失業者、ホームレスを介護職に送り込むプロジェクトを行いました。
 
そして法務省は刑期が終わった受刑者の働き先として、
介護施設に目を付け、犯罪者の更生に利用しています。

介護業界がとんでもないことになることは、容易に想像できると思います。

介護業界の働き手の行為は、本当に「人間の本質」が出ます。

皆さんの大切な、お父様、お母様、ご兄弟姉妹の預け先の現実です。

認知も全くと言って良いほどなく、トイレ介助(行くと帰る)のみ必要な、
利用者さんがいらっしゃいます。

夜寝る前に、ご自身が書かれたであろう「遺書」を必ず読み返しています。
知らない振りをするようにしているのですが、
切ない。

とっても素敵な利用者さんなんです。

色んな事情があるにせよ「遺書」を書き、読み返す、心穏やかではないと思います。
私も遺書を三度ほど書いたことがあります。
一回目は小学生の時に虐められ、本気で死のうと思った時。
二回目は貿易の仕事をしていて、死と隣り合わせの地域から輸入していた時。
三回目は不測の事態が起きた時のため、今現在も定期的に書き直しています。
いずれの場合も、心穏やかなことはありません。
「死」を意識するのですから。

この業界にいると、利用者さんだけではなく、そのご家族の人間模様も、
垣間見ることができます。

切ない、業界です。

※この記事はフィクションを雑えています。
 悪しからず。

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